中高年の転職は、一般的に難しいと言われている。日本は新卒採用でたくさんの人材を採用するのが一般的であり、中途採用は数が相対的に限られているからだ。しかし、中高年の転職が難しいとはいっても、実際にそれを行っている人が存在することも事実である。企業の中には経験者の力を必要としている業種もあり、そういったところであれば若い人材よりも後身の指導を担う人材を確保するために、積極的に中高年の転職者を採用しているケースもある。いわば、即戦力としての採用であれば、若い人よりも中高年の方の方が転職しやすい環境であるといえる。

中高年が転職をうまく成功させるためには、まず求人を出している企業が求めている人材像に合致している必要がある。即戦力として期待されている場合は、その人材像が明確ではっきりとしているため、探す際には自分がその条件に当てはまる企業を中心に転職活動をしていくと、マッチする可能性が上がるだろう。

もちろん、経験があったとしてもそれをアピールすることは必要不可欠である。履歴書に掲載することのできる情報はごく一部で、経歴からその人がやってきた仕事についてはわかっても、具体的な実績はわからないからだ。それは、面接でアピールすることになるだろう。面接自体も限られた時間で自分をアピールしていかなくてはならないため、成功させるためには、これまでの実績を簡潔にアピールしていく必要がある。そして、自分がいかにそれに貢献してきたのかを示すことができれば、高い評価を得られることになるはずだ。